きろく

学問もがんばりたいし運動の習慣もつけたい

下田生活2日目

 

こんばんは。

今日から研究室がはじまりました。右も左もわからない私は、一日中先輩や技術職員の方について回っていました。

たくさんのことを教わったので、復習がてらブログに書いていきます。皆さんも一緒に、ウニの取り扱いに詳しくなりましょう。

 

追加: 色々書いていたら結構長くなってしまあました。ウニ興味ない人がその部分を飛ばせるよう、見出しもつけてみました。

 

1.朝活

今朝は6時半に起床し、そのまま昨日のジョグコースを走りにいきました。途中お腹が痛くなったので、どちらかというとお散歩のようでした。今日の海中水族館のウミガメはファンサしてくれたので、昨日よりも長い時間、彼らを眺めていました。

宿舎に戻り、シャワーを浴びたら朝ごはんを食べました。初めて食堂で自炊?をしたので色々と手こずり、気づけばラボに行く時間ギリギリになっていました。

 

2.午前中のラボと学んだこと

ラボに行ってまずはじめにやったことは、ウニや牡蠣の回収です。研究室とは別棟の飼育室には、水温の管理されたいくつもの生簀があり、そこから指定されたウニを取って研究室へ運びます。

また、屋外の生簀には、ウニの餌となる牡蠣がたくさんいて、そこから同じように指定された数の牡蠣を取り、ウニが食べやすいように殻を岩で割ってあげます。

飼育室にはウニだけでなくカブトクラゲなどもいました。外の生簀には、サメやガンガゼがいるのを見たこともあります。プチ水族館みたいで楽しいです。

 

ウニを持って研究室に戻ると、それらから精子と卵の採集を行います。ウニをひっくり返して、管足が出て5放射になっている線の間、口の近くに塩化カリウムを注射し、卵や精子が出てくるのを待ちます。

うまくいけば一発で採れる日もあるけど、午前中かかっても採れない日もあるそうです。努力が報われず運次第なのは悲しいなと思いました。必殺技として、はさみ打ちや全打ちをすると良いと習いました。

今日のウニは、全打ちを5回やっても精子が取れず、ダメになってしまったようでした。新しいオスを探しに再び飼育室に行きました。

ウニのオスとメスの見分け方も習いました。管足が黄色っぽいのがメス、白っぽいのがオスだそうです。室内光だと若干色味が違って見えるので、ウニを持って外に出て色を確認しました。無事新しいオスをゲットし、精子を採集することができました。

一方メスの方からは、大量の卵を得ることができました。得た卵は、①ゼリー層を取り除くもの、②受精させるもの、③保存用、の3つに分けて、それぞれ操作を行いました。

ゼリー層は、卵の外側を覆い、卵の保護などの役割を持ちます。海水に入れた卵を8回ほど網で越したらゼリー層をある程度取り除くことができるらしいです。濾過したり洗いという作業を行ったりと、手を動かしている間は楽しかったです。

採集した卵に精子を加えることで、受精させることができます。受精させると言うと簡単そうですが、規定のプロトコルに則って操作を行うことで、質の良い受精卵を手に入れることができるそうです。今日の受精卵はほぼ100%の確率で受精膜が上がっていて、綺麗な円形をしていました。最後に、抗生物質を入れて冷蔵庫で保管します。

精子や卵を採集した後、お疲れ様ということでコンブを与えてから、ウニを元の場所に戻していきます。もうダメになりそうなウニは別の水槽に入れます。

ウニは、ダメになったり病気になったりすると、棘が抜け落ちて殻が見え始めます。採集的には内臓が海水に溶け出し、殻だけが残ります。ラボの先輩は、(ラボ全体で?)このようなウニたちの殻を再利用してウニのマグネットを使っているらしいです。

 

ウニからの採卵・採精が終わったら、別の飼育室のウニに餌を与えにいきます。ウニは肉食のものも草食のものもいて、その種に合わせて牡蠣やコンブ、ワカメを与えます。ウニがワカメをむしゃむしゃ食べている様子が見れて非常に可愛かったです。

餌を与える際に、水槽の掃除をしたり、脱走しそうなちびウニを元に戻したり、海水の塩分濃度を測ったりします。

 

飼育室と同じフロアには、海水の濾過装置があります。うろ覚えですが、汲んだ海水を脱イオンし、ボイラーで温めて蒸気を得ることで、綺麗な海水が出来上がるらしいです。ウニを取り扱う器具は使い終わったら水道水で洗いますが、水道水に含まれるカルキなどの成分は生き物にとって良くないらしいので、ここで脱イオン水を使用します。また、綺麗な海水は用途に合わせて様々な実験で使用します。

もっと他にも色々やった気もしますが、午前中はとりあえずこんな感じでした。

 

3.昼食

お昼ご飯を食べに食堂に行くと、サークルの先輩に再開して一緒にご飯を食べました。別の先輩もそこへやってきて、おしゃべりしながらご飯を食べました。トライアスロンの話はウケが良いので話題には困らなかったです。

今日中に食べるべきアップルパイのことを思い出して、せっかくだからとそこにいた人たちに分けようとしたところ、別のテーブルにいた人たちも巻き込んで8人くらいで分けることになりました。

その流れで軽い自己紹介をして、なんとなく顔見知りが増えて、とても良い交流の場となりました。顔と名前を覚えるのが苦手なので、すれ違った時に困らないよう頑張って覚えようと思います。

 

4.午後

午後、教授の奥さんの車で市役所に行き、転居届を出して住民票を貰ったらそのまま警察署へ行き、免許証の住所を変更しました。研究で使うウニを海から採集するのに県からの許可が必要で、その申請にはそれらが必要でした。

ラボに戻ると、教授と1対1でしばらくお話をしました。なぜわざわざ下田に来たのか、とか、つくばが恋しいだろうが、その気持ちはとてもわかる、どうしても辛くなったらつくばに帰っても構わない、とか。当たり前に、真面目にやることをやっていれば、その気があるなら博士まで面倒を見るし、どこに出しても恥ずかしくないようにしてやれる、とか。厳しいながらも暖かい、心強い言葉をたくさんもらえて、改めて、これから下田で頑張ろうと決意しました。

 

その後は、教授とその奥さんとラボの先輩とでお喋りをしました。わたしのトライアスロンのこと、教授の娘さんのこと、バイトのことなど色んな話が聞けて、和やかな雰囲気が家族みたいで楽しかったです。

今後も、いろんなことを探りながら強く逞しく頑張りたいと思います。まずは、1日のスケジュールを確立させたいです。

 

ここまで読んでくれてありがとうございました。また明日。